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2005/01/23

2005年はグリッド関連マーケティング予算増

 今年はグリッド・コンピューティング関連のマーケティング予算が大幅増となるという記事が出ていました(参照)。この記事にある内容自体は3日くらい前にもどこかで見た記憶がありますが。。

 この調査結果を発表したのは米国の Grid Strategies 社というところですが、調査対象がグリッド・コンピューティング関連のサプライヤで、調査したこの会社も HPTC およびグリッド関連市場での広告代理店のような会社みたいなので、こういう結果になっているのかも知れません(リサーチした結果としての数字は正しいのでしょうが、リサーチした情報の裏には、グリッド・コンピューティング市場で食ってる企業の願望も入ってるのではと想像してしまいました)。

 もっとも、グリッド・コンピューティングは別に敷居の高いコンピューティングインフラでもありませんし、仮に数百台の実行ノードが存在したとしても管理できないようなものでもありませんので、現時点においても用途によっては十分にエンタープライズ・コンピューティング基盤の1つとして使用に耐えうるものです。
 そして、これまではどうしても研究目的の用途が主たるものでしたが、ここ数年では用途は限定されるものの企業においてもその実効性から採用が増えてきています。たしかに Web サービス実現のインフラ基盤としてグリッド・コンピューティング環境の実現というのはまだ2年くらい先のような気がしますが、今後も着実に実現に向かって標準化技術の採用が進んでいくでしょうし、そうした技術を使って実際のシステムを構築する際の参照モデルも世の中に出てくるはずです。
 その意味で、今年はそうしたエンタープライズ・グリッドに大きくシフトしていく年になるかもしれませんね。

 一方で、Utility Computing Model を技術的側面から支えるものとして壮大なコンセプトを掲げながらここ数年グリッドに関わってきたベンダーは、アカデミック用途としてのグリッドから実際のビジネスに直結する(簡単に言えば企業として儲けられる余地のある)エンタープライズ・グリッドにシフトしていくまでの向こう数年間、投資が続かなくて撤退や規模縮小するところも出てくるのではないかと思います。
 実際、いくつかのベンダーでは、Utility Computing に関連するグリッド・コンピューティングや自律運用型コンピューティング(ガートナーでは以前 PBCS - Policy-Based Computing Service と呼んでましたね)への取り組みがトーンダウンしてきてるところもあります。短期的にはまだあまりカネにならないのも事実なので、体力のないところは苦しいかもしれないですね。

 普段の仕事とは別に、いまだにグリッド・コンピューティングにも関わっている(以前の会社にいたときほどではないですが)ので、ちょっと取り上げてみました。

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