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2005/01/26

インフルエンザ脳症ではありません!ライ症候群です!-その2

えー、インフルエンザ脳症のお話の続きです。
今回からは先日のブログに書いたキーワードについて順に取り上げたいと思います。

インフルエンザ脳症ではなく、本当の名前はライ症候群

 「インフルエンザ脳症とは」というフレーズでググった結果、 厚生労働省インフルエンザ脳炎・脳症研究班編集の『「インフルエンザ脳症」の手引き』を転載しているサイトを見つけました(サイトのトップページはここ)。これ以外にも色々ヒットしますが、多少バラつきはあるもののだいたい書いてある傾向は同じでした。

 このインフルエンザ脳症に関する説明をいくつか見てみると、インフルエンザにかかったときから1日以内で発症する、1歳をピークに0~5歳児までが発症例の8割を占める、発症202例を調査した結果として予後に完治に至ったのは4割ほどで3割は死亡、9%が日常生活で要介護の重度の後遺症、17%が軽度の後遺症といったことなどが挙げられます。

 しかしながら、その中で気になったことがあります。脳炎と脳症をごっちゃに書いてあるところがいくつか見受けられました。マンガもそうですし、前述の手引きにも描いてありますが、インフルエンザ脳炎とインフルエンザ脳症は違うものと私は理解しました。以下、手引きからの抜粋です。

 脳炎は、主にウィルスが直接、脳に入って増殖し、炎症を起こすものです。神経細胞がウィルスによって直接破壊されたりします。この時、脳の中にリンパ球、マクロファージといった炎症細胞が多数出現し、脳が腫れやすくなります。いっぽう脳症の場合は、脳の中にウィルスも炎症細胞も見当たりませんが、それでも脳が腫れ、頭の中の圧力が高まってきます。このため、脳全体の機能が低下してきて、意識障害を起こすのです。

つまり、脳炎はウィルスによる直接的な影響によるものですが、脳症はインフルエンザウィルスが直接影響していないわけです。きっかけとしてはインフルエンザにかかったことによることもあるのでしょうが、必ずしもインフルエンザの場合にだけ起こるものではありません。そのことは、この手引き自体でこのように説明しています。

 インフルエンザ脳症とは、インフルエンザをきっかけとして生じた脳症という意味です。他のウィルス感染(突発性発疹、胃腸カゼ、その他)でも同様に脳症がおきることがあるのですが、インフルエンザの際に最もおきやすいため、こう呼ばれています。

 こう呼ぶようになったのはいつ頃、誰によってなのか。それは正確にはわからないのですが、インフルエンザ脳症という呼び名が誤解を招きやすい名前であることは間違いないでしょう。それは後述しますが、この名前で薬によるライ症候群の発症をごまかそうとしているように感じられます。

 近藤医師いわく、インフルエンザ脳症と呼ばれている病気の原因はインフルエンザそのものではなく、インフルエンザの治療薬として患者に処方される鎮痛解熱剤が原因だと考えられると述べています。危険な副作用があらわれる確率はそう高くないらしいので、あまり身近に急性脳症にかかったお子さんを見たことがないかもしれません。私もないですし。しかし、一度副作用の影響が出たときには、前述の通り完治に至ったのは4割程度で、治療法も確立しておらず、3割は死亡に至ると言う大変危険な副作用を伴うというのです。

続く・・・

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