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2005/02/04

Sun Grid ユーティリティ・コンピューティング

 ちと時間が経ってしまいましたが、Sun が「Sun Grid」ユーティリティ・コンピューティングを発表しましたね。US Sun のプレスリリースはこちらです。

 このユーティリティ・コンピューティング、Sun 的に儲かるのかという観点で、大まかではありますが Sun に詳しい方が試算している面白い記事があります。こちらの試算によると、結論から言えば「儲かる」(あるいは儲けることができるはず)ということです。

 ワタクシは今回のこの発表を2つの点から注目しています。

 1つ目は、Sun が Grid Computing を、Sun 得意の Technology Innovator として次世代インフラ基盤テクノロジーのトレンドを作るといったことではなくて、現行製品を用いて売上・利益をあげられるビジネスモデルとして確立させようとしていることです。

 Sun の Grid Computing への取り組みの歴史は意外と長いのですが、やはり学術研究利用としての Grid Computing は、企業として重要な取り組みのひとつではありますが、売上にはあまり貢献できない分野となっていました。もちろん、その分野においてプラットフォームシェアを押さえることができるとか、会社の Visibility が上がるといったことはあっても、お金になりにくいというのが正直なところではないでしょうか。これを、Sun は Utility Computing(というより Utility Pricing Business Model)として、実のあるビジネスにしようと本気で考えているのではないかと思います。

 今回あらたに Sun Grid のエグゼクティブに着任した Robert Youngjones という人物は、BIO をみたところ、IBM 時代にちょろっとエンジニア経験はあるものの、セールス、マーケティング分野での仕事が長く、Sun ではヨーロッパ・アフリカ地区の売上を向上させた人物ということのようです。こうしたビジネス強そうな、売上向上に大きく貢献した人物を新たに責任者として任命したことからも、Sun が Grid Computing の将来にわたる技術的な取り組みよりも、Grid Computing 環境を使った実ビジネスを確立させることを最優先に考えていることの表れではないかと思っています。

 長らく HW/SW の製品を売ることで食ってきた Sun が、自社で資産を抱えてリソース切り売りの従量課金ビジネスを行うというのは、これまでになかった試みです。US の方では昔ハイエンドサーバに対する COD(Capacity on Demand)のように、ハードウェアの使用権を利用分だけ買い足して使えるといったモデルはありましたが、あれは使用権を細かく増減させることはできませんし(買ったら返せない)、何よりハードウェアはユーザーの資産になります。

 また、この Utility Computing サービスを提供するインフラに、このサービスを実現するための何か新しいテクノロジがあるかと言えば、発表を見る限りは全て既存のパッケージ製品を使っているだけで、特になさそうです。Solaris 10 はまあ、新しいと言えば新しいかも知れませんが、同じような機能(論理パーティショニングとか)は他ベンダーも既に実現しています。こうした点からも、このサービス提供基盤を新たなテクノロジを用いた Sun の Grid Computing における Proof of Concept 的な意味合いを持たせず、余計な金をかけないで既存テクノロジーで Grid をビジネスにしようとしているワケです。

 2つ目は・・・続く。
 長くなったので。

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