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2012/12/16

人の死に際して生き様を知る

今週、12/13、14日の両日、母方の祖母のお通夜、火葬と告別式に出席してきました。

大往生だし、遠方でもあったので、この時期に2日間会社を休んで行くのはちょっとな・・・という思いもありました。

でも、亡き母が生前にすい臓癌で辛い闘病中にも関わらず、祖母の100歳を祝いに行き、いつも祖母のことを気にかけていたことを覚えていたので、母に代わって最後は送ってあげないと、という気持ちと、何より自分が保育園の頃に、岩手から上京して共働きの両親に代わっておれと弟の面倒を見てくれた小さいおばあちゃんに、せめて最後のお別れを、と思いまして。
死に目には会えませんでしたので。

お袋の時もそうだったけど、今回のお通夜・お葬式に参列・会葬し、久しぶりに会った親類縁者や知人と会うと、自分が知らなかった祖母の色んな面を知ることができます。

本当は生きて元気なうちに色々見て聞いて知るべきなんだろうな、とは思うのですが、なかなか生きている間には時間を作って尋ねるということはしてなくて。こういう場で毎回同じことを思うということは、その意味では全然変化がないというか反省がないということであろうと思いますね。

ただ、亡くなった今だから言えることなんかもあったりして、そういうこともふくめて祖母に関わった色んな人が、その人が知る「祖母」を語り、色んな話を時間軸や人間関係、やってきたこと、住んだ場所などで紐付けていくと、自分の知る祖母はそのごく一部だったんだな、ということがよくわかります。理屈ではそんなの当然ということなんですが、実感が出てきますね。
それと、忘れていたいろんなことを思い出すきっかけになります。

そして、ところどころピースは見つからない状態ではあっても、思い出した祖母の姿と色んな人の教えてくれる初めての祖母の姿を重ねあわせた時、祖母の生き様と死に様そのものとその背景をうかがい知ることができます。

身近な人、大切な人の死は、疎遠になってたりご無沙汰していた色んな人に会わせてくれる、故人がくれた最後の贈り物みたいな感じもしますが、それ以上に、その人の生き様・死に様っを色んな面から教えてもらえる貴重な機会にもなります。そして、自分のこれまでの行き方を顧みるのもそうですが、それよりも、「残りの人生をどう生きて行くか、また考えてみたらいいんじゃない?」と言ってもらってるような、自分にとってはそういう機会になっています。

なので、今回もばあちゃんのおかげで、おそらくはそんなに長くは残されてない残りの人生、どうやって生きていこうか、けっこう考えさせてもらいました。やっぱり、諦めることで波風立てずにやり過ごすより、思ってることをちゃんとオープンにして後悔ないように動かないとダメだねー。

享年106才(105だと思ってたら違った)の明治40年生まれ

3才で父親とは死別、早くに結婚した旦那さんとの間に2男2女の子供に恵まれたけど、旦那さんが52才で他界し、それからは女手ひとつで育ててきた。その子どもたちも、3人がばあちゃんより先に逝ってしまって。

明治、大正、昭和、平成と生きてきて、2度の戦中戦後を経験し、激動の人生を歩んできた小さいばあちゃん。

でも、おれの見てきたおばあちゃんからは、そんな大変なことを沢山経験してきたことなんて、ほとんど感じさせなかったね。

保育園の頃、おやつに作ってくれたマヨネーズバナナの味、何度自分で作っても再現できなくて。でも今回岩手に行って、ちょっとヒントもらったよ。もしかしたら再現できるかも。

くるみ餅、東京ではみたことないよ。お袋とおばあちゃんがいなくなって、もう、東京ではくるみ餅は食べられなくなったよ。くるみ、割る手伝いはさせてくれたけど、くるみをすり潰すのはやらせてくれなかったね。あとでいとこに聞いたけど、元料理人のこだわりだったらしいね。誰にもそれはやらせなかったって。

モスクワに行ってた時、定期的にAir Mail送ってくれてたことも思い出した。末娘の母さんが海外に住むことになって、送り方がわからないAir Mailの住所の書き方とか覚えて、よく手紙くれたっけ。

お袋、おばあちゃんの反対を押し切って、高校の卒業式の前の日に家を出て上京してしまって。それでも、やっぱり末娘のことだからいつも気にかけていたんだろうね。そういう話も今回たくさん聞いた。

そんなお袋が亡くなった時、せめてもの救いだったのは、もうおばあちゃん、ぼけててお袋がどうなったとかいうの聞いても理解できてなかったことかな。でも、哀しいこととはいえ、自分の子供が亡くなったこと、ちゃんと知りたかったかな。

ちょっと考えただけでも色々思い出しますが、とにかく凄い人生だったし、凄い人だったんだなと。

おばあちゃん、あなたこそが偉大でした。ぼくの誇りです。どうもありがとね。

The way of her life was great.
And that is, she was the great.

Goodbye, my little grandma..

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